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Dave Koz (At the Movies)
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Dave Koz (At the Movies)
アルバムイメージをクリックするとAmazon Japanへ行きます.
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2007年1月、Capitol よりリリース.
Phil Ramone プロデュースによる、
50年代から60年代にかけての映画音楽を、最近のSmooth Jazz ミュージシャン
や歌手などをフィーチャーして制作された映画音楽作品です.
Dave Koz がメインでフィーチャーされていますので、Dave Koz のCDとして
リリースされていますが収録されている曲を聴いてみると、
50年代当時の映画音楽の編曲手法そのままで、フィーチャーされている
Smooth Jazz ミュージシャンもアドリブなどをゴリゴリ展開したりせず
ほとんど譜面通りのプレイしかしていません.
ですので、おそらくCDクレジットから全てのミュージシャン名やプロデューサ名
を消して、このCDの音楽だけをラジオ放送から流したとすると、
「ただの映画音楽イージリスニング」としてしか認識されないと思われます.
どういう目的でこのようなCDが企画されたのか考えてみると、
おそらく日本の「団塊の世代」などを対象にし、ちょうど彼らの世代が子供のころ、
音楽に興味を持ち始めた50年代当時の音作りそっくりのCDに、
最近人気のある Smooth Jazz ミュージシャンを起用してリリースすることで、
団塊の世代の音楽ファンに、このCD"At the Movies" を見つけさせ、
「ああ、あの当時よく聴いたな、ここに出てる Dave Koz や
Peter White, Anita Baker という人は誰なんだろう?」
と、気付かせる目的でリリースされた可能性があります.
当時の音楽を当時のファンだった人に、当時のスタイルのまま再提供するだけなら、
単なる蒸し返しにしかなりませんし、音楽業界停滞の原因にもなります.
当時の音楽ファンを
最近の Smooth Jazz のような洗練された音楽に誘導することで、
現在のSmooth Jazz を中心とする音楽マーケットのファン層を増やす効果が期待
できると思います.そのためには、ジャズメンがよくやっている、
既存のポップスや映画/クラシック音楽などを素材に、
原曲とは似ても似つかないほどのジャズ編曲やソロを取る手法がありますが、
(例:ビル・エバンスの「いつか王子様が」など)その手法は、ジャズファン
ではない、もともとのイージーリスニングや映画音楽ファンなどには
すぐには受け入れられないことが多く、今回の At the Movies のように、
さしさわりの無い映画音楽に仕上げておいて、フィーチャされている
現在のミュージシャンの方へリスナーをリードさせる、という手法が
とられていると思われます.
Dave Koz についてですが、このサイトに Dave Koz のCDが無い理由は、
Kenny G のページでの説明と同じく、Dave Koz の曲やアレンジ、
ソロの音使いは、モードジャズ以降(いわゆる印象派以降)手法をあまり用いていない
ため、このSmooth Jazz CD 紹介ページの趣旨に該当しないためです.
(Kenny G, Dave Koz, などは、どちらかと言うとケルト系のNewAgeの音)
ちなみに筆者の世代は、団塊の世代(昭和20年代生まれ)
より一回り後の世代(昭和30年代)で、団塊の世代が小学生から中学生あたり
で聴いていたのが50年代から60年代ごろのものです.
50年代当時はテレビ産業は新興勢力のため、映画産業の力の方が強く、
逆に筆者の世代は、映画からテレビにメディアが移行した時期で、
音楽技法に新しいContemporary Jazz の手法がよく使われるようになりました.
サンダーバード、スパイ大作戦、宇宙家族ロビンソン、スタートレックなどの曲と、
この At the Movies の曲の手法を比べるとよくわかります.
At the Movies にもバートバカラックの曲が収録されていますが、
バカラックは50年代当時の初期は Contamporary Jazz の手法を使った曲が
無く、60年代後半あたりから、
いわゆる「バカラックフレーズ」の曲になっていきます.
クラウス・オガーマンがポーランドからアメリカへ移住したのも50年代後半で、
オガーマンが活躍したのも60年代後半、クリードテーラーに起用されてからです.
(この At the Movies には、クラウス・オガーマンのような手法は全く使われていない)
このページの掲載は、At the Movies が発売になった直後の記述ですので、
以降、アメリカと日本で、どのような世代の人にどの程度のCD売り上げが
あったのか、あるいはSmooth Jazz を知らない人で、このCDをきっかけに
Smooth Jazz を聴き始めた人がどの程度出てくるか、後日、このページに
掲載したいと思います.
(続く)
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